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たくさんのたくさんのたくさんのワルツを





前回までのあらすじ

 名門うずまき一家の嫡男うずまきナルトは社交界デビューを控え、両親の一存により当主の元教え子であるはたけカカシを家庭教師につけられることになった。
 やんちゃがすぎるナルトと慇懃無礼な態度ながらどこか胡散臭いカカシは、最初の頃こそギクシャクとしていたが、次第にお互いが歩み寄り心を開かせることで親密な関係を築いていく。
 社交界デビュー目前となった今、ナルトはカカシを、カカシはナルトを特別な意味で慕っていることを自覚するが、かたや名門一族の御曹司、かたやいち家庭教師。互いに互いの気持ちを伝えることのないまま、ついにうずまきナルトの社交界デビューの日を迎える。
 貴賓室、大きなダンスホール。流れるワルツ。
 そのとき、ナルトはカカシの手を取った。



「踊ろう、先生!」
 強引にカカシの手を掴んだ少年の手は、いまだ幼さの残るものの、力だけはやけに強く、筋張った大きな手を離さないようにぎゅうと握り込んだ。
 正装をしたナルトの姿はふだんのやんちゃ坊主から見間違えるほどで。ダンスホールの照明が彼の生来の金髪を、チカチカと瞬かせている。
 悪戯を思いついたような笑みを口元に浮かべて、細められた碧眼はしかしどこか必死だ。
 力加減を考慮しない手は、カカシの意思を蔑ろにしているというより、今日が社交界デビューのいまだいたいけな青年が発する、素直すぎる一生懸命さ故なのだろう。
 ひとつに気を取られると他を顧みないナルトのくせは、ときに美徳となりときに悪徳となるが、やんごとなき家柄の紳士淑女が一堂に会する場でのこととなると、今回は後者に振り切れたと言わざるをえない。
 いままで教えてきたことの集大成だからと、多少無理を通してナルトのお目付役の名目でこの場に潜り込んだが、これなら屋敷で彼の正装だけ見て、笑顔で見送ってやったほうが遥かにマシだったかもしれない。
 溌剌と愛敬のある美しい青年、誉あるうずまき一族の御曹司。少女から妙齢の女性まで、彼から差し出される手を期待して、チラチラと寄越されていた視線が、いまやカカシに突き刺さる。
「なに言ってるの。だめに決まってるでしょ」
 女の子誘いなさいよ、やり方は教えたんだから。
 低く落とされた声は、目の前のナルトにしか聞こえなかっただろう。繋がれた手と手がピンと糸を張ったみたいに、昔遊んだ糸電話みたいに内緒の話ができたらいいのに。
 ここには他人の目と耳が多すぎる。
「なんでだめ?」
 バカなことを訊くナルトが、なんでもだめなのかと上目遣いでカカシに尋ねる。
 カカシはその目に弱かった。まだナルトの背丈がカカシの腰元までにしかなかった頃から、この目には参っていたのだ。いまやカカシの顎のあたりにまで伸びたナルトは、その頃のままの幼い目でカカシを見上げている。あの小さなナルト。どれだけの時間を、この子の家庭教師として過ごしたことだろう。そして、ナルトのこの目に負けて頷いてしまうことは、ナルトの先生として費やしてきたこれまでの時間を、水泡に帰すのと同じなのであった。
「なんでもだめだよ。オレは男だし、お前の目付け役。お前の手を取ってダンスできるわけがない」
 うずまき家の屋敷の一室で、何度も何時間も社交ダンスの練習をした。
 それは今日、この大きくて立派なダンスホールで、かわいいお嬢さんか綺麗なお姉さんかどっちでもいいが、とにかく女の人と一緒に踊ってナルトがうずまきにふさわしい紳士であることを証明させるため。カカシの良心から言えば、思春期の彼が衆目のなかで決して恥をかかないようにするためだった。
 あの穏やかな昼下がりのひとときとはかけ離れ、夜さえ厭わぬ輝かしい照明の下、うずまきナルトが手を取る相手はカカシではない。
 なんのためのいままでだったのか。
 ナルトに分からせるように手を振り払おうとしても、彼は頑なにカカシの手を繋いだままだった。
 ナルトは言う。
 あまたの視線を跳ね除けて、一直線にカカシだけを見て。
「踊ろうよ先生。あんなに練習したんだから」
 だからそれはなんのためだったと思っているのか、開いた口はカカシの憤りを発さず、代わりに驚きの声をあげた。
 一層ざわついたダンスホールの真ん中に、カカシを引き連れてまろび出たナルトは、空いていた片方の手でカカシの腰を支え、優雅なステップを刻み出した。
 突然始まる、男ふたりのワルツ。
 非難の目は免れないと肝を冷やしたカカシとは対照的に、多少の意図を含むとしても娯楽の場であることに変わりない社交の場では、その一風変わった催しは、大いに観衆を賑やかせた。
「ナルト! ちょっと、もう! 本当に強引なんだから!」
 ひとまず顰蹙を買わずに済んで良かったものの、安堵すればたちまち表に出るのは軽率な行いをした教え子に対する怒りだった。
「なんだよ、オレこっちしかできないんだから、先生が女役するしかないだろ」
 いったい何に対する言い訳なのか。
 もう一度窘めようとするも、ぐいと力強くリードされた体はターンし、口を挟めない。ナルトの足を踏んでしまわないように配慮するのは体が慣れすぎてしまった故の習い性で、今回ばかりは思いっきり踏みつけてやってもよいのではないか?と思うも結局そんなことできはしないのだった。
 強引なリードは、淑女の相手をするには無作法すぎると、それこそ口を酸っぱくして何度も何度も何度も言ってきたというのに、まるで成果になっていない。
「あのねぇ、力任せに引っ張りすぎよ。あれだけ優しくしなさいって言ったのに、お前はなんにも覚えちゃいないんだから」
 ナルトが向きを変えるたび、遠心力で背が反れる。だが体がひっくり返ってしまうのではないか、というような不安はない。なぜなら、腰に添えられたナルトの厚い手のひらが、しっかりカカシの長身の体を支えているからだ。
 ナルトの金糸が照明に当たって残像のようにチカチカとした光を散らす。
 自分より背の高い男をリードしているというのに、ナルトは涼しい顔をしてカカシの目を覗き見た。
「覚えてる」
「え?」
 ポカポカと握られた手が暖かい。薄い絹の手袋越しに、教え子の子供体温はこんなときでも変わらない。
 だが、ナルトはずっと大人びた顔つきで微笑んだ。
「オレのリードでちょうど良いのはカカシ先生ぐらいなんだろ」
 ――お前の強引さについて行けるのはオレぐらいのタッパがある奴だけでしょ。
 かつて確かにそう言った。だからもっと、女の人をリードできるように、ちゃんと力加減覚えなさいね。
 そんな小言とともに。だがナルトは、だからこそ自分がリードできるのはカカシしかいないと早計したのだろうか。
(お前はなんて単純なの)
 だがカカシ先生だけだと打ち明けるナルトに、勝手に心臓は舞い上がって鼓動を早める。
 ナルトのワルツを独占できるのは、いまこの場で家柄も器量も良い着飾ったあまたの女性たちではなく、家庭教師としてナルトの側に居続けた自分だけなのだ!
 この時間が早く終わればいいのに。
(愚かしい期待をいつまでも大切に持ち続けているほうが不毛だ)
 この時間があとほんの少しでも長引けばいいのに。
(お前の腕に導かれるのは、思った以上に心地良いものなのだと、初めて知った)
 相反する思いを抱えて、カカシは優雅に回る。
 曲はもうすぐ終わるだろう。そして新しく始まる。
 見ろ、ナルトの周りで踊る女性たちが、俄かに気色ばみはじめた。次こそは自分が彼の腕のなかで身を委ねたいと、そのチャンスを狙っているのだ。
 悪ふざけだと寛容された時間は過ぎ、次こそナルトには素敵な女性の手を取ってほしい。
 しかしナルトのリードの力強さは変わらない。カカシの手を握るてのひらの強さも。
 曲調はしだいしだいに緩やかになっていく。か細く高らかに旋律は切なく、いまにも終わりを告げそうだというのに。
 ナルトのステップだけは終わらない。
 訝しんだカカシの目には、オールバックにして出したナルトの額が汗ばんで、きらきら光るのが眩しく映った。変わらないナルトの笑み。
「もう曲が終わるよ」
 だから止めて、その足を。
 だから放して、このてのひらを。
「このまま行こうぜ、カカシ先生」
 何を言われているのか、カカシにはすぐにわからなかった。
 ダンスホールの中心からナルトのリードはぐいぐいと外側へ向かっていく。
 彼の目指す先が、大きく開かれた廊下へと続く扉なのだと察して、今度こそカカシの顔から血の気が引いた。
 まさかこのままフけるつもりなのか。
 ナルトは、まだカカシとしか踊ってない。
 本来の目的を放り投げて、うずまきの名を傷つけることになるのも構わず、後ろ指差されるのも全て無視して。
 外へ! 外へ!
 カカシはナルトを止めるべきだった。
 だがナルトのリードは有無を言わさず、カカシは彼のピカピカに磨かれた靴を踏まないように、結果として彼の進路を邪魔しないように足を動かすことしかなできなかった。
 年下のナルトに連れ去られてダンスホールを後にする自分の滑稽さを、なるべくカカシは意識しないようにした。
 廊下を飛び出し、階段を駆け下り、飛び出した先は庭園に造られた薔薇園だった。
 バルコニーから、新しく始まったのだろう、優雅な曲が夜風と紛れて微かに漏れ出ている。
 人気のない薔薇園で、手に手をとって最後は走り出していたナルトとカカシは、荒い息を落ち着かせようとしばらく呼吸だけをしていた。
 ひんやりとした夜霧が、いまは火照った頰や首筋に当たるのが心地良い。
 社交界だからといつもしているマスクを奪われたときは心許なさに眩暈を覚えたものだが、年甲斐もなく全力疾走したあとになっては、遮るもののない口元は容易く酸素を体に行き渡らせた。
 しかし剥き出しの顔は、それだけ感情も明け透けにする。
 まだ平常心を取り戻すには遠いが、カカシは構わずナルトを叱責した。
「なんてことをしたんだ!」
 静かな薔薇園に鋭いカカシの声が響き渡る。
 ナルトは肩を竦めてみせたが、特段悪いことをしたと思ってもないようで、その顔はいつもの悪戯を叱られたときよりもずっと飄々としている。
 それがいちばん腹ただしい。
 ナルトは、どうしてこんなにも考えなしなのか。
 今夜の行いが、うずまき家を、いや、うずまきナルト個人をどれだけ傷つけたのか、当のナルトがわかっていない。
 なにより、ナルトの愚行を止められなかった自分が、ナルトを傷つける一端になってしまった自分が、なによりカカシには許せなかった。
 カカシは彼を守るものだった。
 幼少のみぎりから世話をし、うずまきの嫡男ということで彼がいらぬ誹謗中傷の的にならないように。
 マナーとしての鎧を。教養としての武器を。
 素直すぎるナルトが、社交界で傷つけられることのないように。
 それなのにカカシの愛したナルトの純真さは、カカシの思惑など踏みにじって、こうも簡単に自分で自分の首を絞める。
 カカシの愛したナルトが。
「どうしてそう勝手な行動するの! 今日の日をミナト先生やクシナさんがどんなに楽しみにしていたか、今日のために屋敷の人間がどんなに準備してきたか、わかってるの!?」
 ナルトの身につけている全てのものが、今日のナルトのために長い時間をかけて用意されたものだ。
 ナルトの晴れの姿を見た両親が、どんな感慨を持って目を潤ませたのか、ナルトは何も分かっていない。
 どれだけの思いで、今日を迎えたのだろう。
 それを知らず、わかろうともせず、身勝手な行動を取ったナルト。
 そしてそんなナルトの側にいながら彼の手を拒絶しきれなかった自分が、すべてが、悲しくて情けない。
「わかってる。わかってっけど!」
 繋がれたままのカカシの手を、ナルトは両手で握り込んだ。ぎゅうぎゅうと。力強く。 「カカシ先生と踊りたかった。カカシ先生とあの場所で踊れて嬉しかった。カカシ先生は? カカシ先生は楽しくなかった?」
「嬉しいとか楽しいとか、そんなのいま関係ないでしょ……」
「関係なくなんかない! 先生はいつもやっちゃいけないことばっか言うけど、先生がオレといて楽しいって言ってくれるなら、オレはそれだけでいいんだ」
 整えられた父親譲りの綺麗な髪も、必死に見上げられた澄んだ青い目も、純白の襟、光沢のある鴉の濡れ羽色のタキシード、皺一つないそれはナルトの体格に合わせたオーダメイドだった、おろしたての靴だって、ナルトのすべてが彼の家柄を物語る。
 逸らされることのない勝気な眼差し、その表情すら彼の母親を彷彿とさせるというのに。
 オレがひとこと「楽しかった」と言えば、そのすべてを捨てる覚悟があるのだと、とうにナルトは決めていたのだと、カカシはこのとき初めて知った。
 知らなかったのではない、わかろうとしていなかったのでない。
 ナルトはとっくにわかっていて、それでもカカシを選び、覚悟を持って今日に臨んだのだ。
「そんな……」
 大切に慈しんできた時間、ナルトとの日々。やがてナルトの存在が、カカシにとってかけがえのないものとなった。ナルトとの時間を愛おしむ以上に、カカシはナルトを愛しく思っていた。
 だがナルトを思えば思うほど、ナルトの幸福にはカカシの恋慕の情は邪魔だった。
 ナルトの輝かしい将来に、それをなにより望んだ自分自身が影を落とすような真似は許せなかった。
 この感情には蓋をし、ただのいち家庭教師として、遠くからでもナルトがしあわせに過ごしているのを見ることができたら、それで満足しようと決めたのだ。
 それがカカシの覚悟だった。
 だがナルトは、期せずしてカカシと同じ思いを抱いてくれたナルトは、カカシの手を取ってすべてを捨てる覚悟を決めたのだと言う。
 足下が、ガラガラと突き崩されていくような心地がした。
 幼いナルトにも、親を亡くした自分に生きる術を教えてくれたミナト先生、クシナさんにも、脛に傷ある自分を雇ってくれたうずまきの家にも、一緒にナルトの成長を見守ってきた使用人達にも、すべての人を裏切ってしまった。
 裏切ることになる。
 あまりの罪深さに、首を振ろうとした。
 たのしくなんかなかったよ。たのしくなんかない。
 いままでこの子に他愛のない嘘などなんどもついてきたのだ。
 いまさら一言二言の偽りのために痛む胸なんかない。
 ないはずなのに、喉は引きつって音にならなかった。だから首を横に振ろうとした。
 だがナルトは、オレがどうするかなんてわかっていたみたいに、あれほど必死で握り込んでいた手を放して、バチン!とオレの両頬をはさみこんだ。
 首など振らせないと、ナルトの目が物語っている。
 聞いてきたのはそっちなのに、答えさせないなんてナルトはひどい。
「先生、先生はいつも駄目だ駄目だってオレに言うけど、駄目な理由を数えるより、たったひとつの正直な気持ちをオレに教えてよ」
 一緒に踊るのは駄目だと言った。それでもナルトは無理やりオレとワルツを踊った。へたくそな、力任せの、オレとお前しかできない、不格好なワルツ。
「なあ、駄目だって諦めるより、諦めずに一緒に踊れて良かったって、カカシ先生は思わないのか? オレだけ?」
 疑問の声をあげながら、ナルトは分かっていた。その見透かしたまなざしは、まっすぐカカシの両目を射抜くのだから。
 知っているのだ。駄目な理由を数え上げるのは、ナルトのためだけじゃない。なにより臆病なカカシ自身のためだった。
 こんなに傷つくのを怖がっていたのに、ナルトの手の熱さが、なにも怖いことなどないのだと訴える。
 夜の暗がりで、満開の薔薇が匂い立つ。ダンスホールから切れ切れの音楽。薄く漏れ出る証明の光。ナルトの手の熱さ、ナルトの呼気、ナルトの眼差し。
 ナルトはカカシに真っ向から向かい合っている。いつまで逃げるつもりだと頭の片隅で囁く声もしたが、それでもカカシにはナルトの言葉にうなずくのは難しかった。
「大丈夫だ、カカシ先生」
 揺れる目線の意味を理解できるほど、いつからこの教え子は聡くなったのだろう。
 カカシは己の理性が瓦解する寸前なのを見ていた。きっとナルトがカカシの世界を変えるだろう。だってこの数年ですっかりカカシは変わってしまった。幼いナルトと出会ってから。
「カカシ先生が言ってきた駄目な理由ってやつは、オレが全部なんとかする。カカシ先生はオレが守るよ」
 だから、そう言ってナルトはカカシの頬にやっていた手をあげて、整えられた頭を掴んだ。
「だからいい加減、うなずけってばよ!」
 駄目っていうたびに、オレの、オレたちのことを大事にしたいんだって自分で言ってること、いい加減気付けよな!  ぐいっと手のひらに力がこもって、むりやりカカシの頭を下げさせる。強制された同意の格好に、カカシの口元は知らず苦い笑いが漏れる。
 カカシの意志などこれっぽっちも顧みないようで、なによりカカシの胸中に沿ったやり方だった。
 こうでもされなければ、結局自分は正直になれないのだ。
 この子の強引さが、カカシの性根には丁度いい。
 ふふ、零れた笑いはナルトに拾われ、ナルトもまたニシシと笑いを歯の隙間から零しながら、カカシの髪をぐしゃぐしゃと掻きまわす。せっかく今日のために固めたのに、そうされればいつも通りのほうき頭がナルトの手のひらのうちでぴょんぴょん跳ねた。
「先生、笑ってんの。楽しい?」
 子犬でも撫でるような手つきのナルトの手首を捕まえる。
「そうだな。楽しい。お前といると、いつもそうだよ」
 ナルトの存在が。そうだ、ナルトのおかげで。
「お前を諦めなくちゃいけない理由なんて五万とあるのに、ナルト、お前が好きだよ。それだけがお前の手を取った理由なんだ」
「うん!」
 ナルトは目元を綻ばせた。ナルトの手に、薄い絹ごしに、カカシは口付けた。
 ナルトが好きだ。愛している。そのたったひとつの気持ちだけが、いまは夜の薔薇園に佇むカカシのすべてだった。
 ミナト先生、クシナさん、うずまき家、その使用人、ナルトの輝かしい未来、幼いナルトの純真無垢、だがそれもいまはカカシを引き止めなかった。
「もういっかい、踊ってくれる?」
「これからもずっと、オレと一緒に踊れるのはカカシ先生だけだってば」
 ナルトはそう言って、カカシの手に指を絡ませた。














タイトルは某児童書から。

  

(書出)2016夏くらい
2017/1/4
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