悪い手ここに
ぺらり、と紙をめくる音。カカシ以外の人間がいない部屋、自身の呼吸すら静かなもので、紙の擦れるかすかな音が静寂を支配している。
ぺらり、ぺらり。カカシが読んでいるのは、純愛小説のシリーズで、その貴重な最新作である「イチャイチャタクティクス」。
忍としての業を背負い生きてきたカカシにとって、忍稼業を忘れて没入できるものは貴重であり、唯一それができるのが読書だった。
内容は、自分にはほど遠く関係ないものがいい。
自分にまったく興味がないもの、その価値を見出せないもの。それを本のなかの登場人物は死に物狂いで求めている。なにをそんなに必死になるほどのものなのか。分からなければ分
からないほど、共感できなければできないほどよかった。自分との乖離。広く深く隔たるほど、束の間の忘我に耽ることができる。
そういう点で、カカシの愛読書は優れていた。
「……すっげぇつまんなかった、か」
カカシが思わずもらした独り言は、静寂に満ちた自室には大きく、異質に響いた。
フッと我に帰れば、この本を手ずから渡した教え子の姿が回顧される。
自我を忘れて読み耽るといっても、それはあくまでひとり自室で読むときだけだ。
カカシが自宅以外で本を開くとき、それはあくまで、外と自分を隔てるためのモーションに過ぎない。
影分身を使って敵の特性を分析するように、隔てた視界から冷静に物事を窺う。
しかしそんなこと、誰が知るだろう。自分以外の誰も知らなくていいことで、カカシが屋外でも構わぬ勢いの読書好きなのだとでも思わせておけばいい。
子どもなんかは単純だからすぐに騙される。そうして教え子が嬉々として差し出したのは、その紙の束より多くの、とても重い意味があった。
カカシの教え子は――ナルトは――、この本をポーチのなかに潜ませたときから、自惚れでもなく自分のことを思ってくれていたのだろう。
カカシの好きなものを知っている、知っているからカカシの好きなものを贈ることができる。得意げに、照れくさそうに、きっとカカシが喜んでくれるはずだと想像しては、自身もニ
ヤニヤと相好を崩していたに違いない。
かわいいナルト。
自来也が今作を執筆するにあたり、ナルトも一通り目を通したそうだ。
だから、すっげぇつまんなかった、ねぇ……。
人の痛みや苦しみに共感し、寄り添うことのできるあの子が、愛だの恋だのセックスだの、千々に乱れて乱痴気騒ぎなこの内容にはなから興味を抱けなくても無理はないか。
だが二年半の歳月を経たナルトはまさにいまが思春期の盛りであるはずで、当然その手のことに興味津々でも不思議ではないというのに。
時代のせいかね。過酷な宿命を課せられて生い立ち、友は敵となり、世界の悪意に晒され続けている。ナルトの眼前に立ちはだかるものを思えば、やはりそういうことに目を向ける余
裕はないのだろうか。
「本当に愛してる?」
あの子はどういう思いで、この文を読んだのだろう。
そういえば、修業のときさ、エロ仙人が大怪我しちゃって、オレが原稿書いたときもあるんだってば。
そうナルトが無邪気に教えてくれたのは、一昨日のことだった。自来也が重傷を負ったときといえば、九尾の力を得るための修業のときだろう。
エロ仙人が口に出して言うのをさ、オレが書いてやったの。エロ仙人の言葉難しくて大変だったんだぜ。
内緒話を打ち明けるように信頼しきった顔で打ち明けたナルトを、自分はどんな顔で見下ろしていただろうか。たしか、
「お前は字が下手くそだから、二度手間になって自来也さまも困ったんじゃないの」
なんて意地悪なことを言って、ナルトは「二度手間」という言葉を知らなかったものの、自分の字が汚いことは自覚しているのか、へへへと笑った。
「エロ仙人にも同じこと言われたってば。お前は字が汚いのぉって」
ご丁寧に真似して見せるナルトのまなざしは遠くに投げかけられ、いまはまた遠く旅立った師匠との思い出を見つめている。
それがカカシには、無性に腹立たしくて。いや、腹が立つというより、腹のなかに鉛でもおさめて、それが熱を発しているような不快感に、目を伏せざるをえなかった。
「ちゃんと練習しろって言われた。字もさ、綺麗に書けるように。まずは丁寧に書けって。でもさでもさ、エロ仙人ってばすっげぇ早口で話すんだぞ。そんな丁寧になんかやれないって
ばよ」
すぐ頭に血がのぼる直情なナルトの性格を危惧していたのは、自分だけでなく自来也もであったようだ。ナルトの落ち着きが足らないことは、彼に近しい人間には火を見るより明らか
なのだから、当然か。
まあそれはともかく、これからも丁寧に書く練習はしときなさいよ。そう諭すように頭に手を置いてやれば、口ではえーっと不満を垂れつつも、ナルトは嬉しそうだった。
親のように口うるさく言われるのがこそばいのかもしれない。字の下手さなんて、なかなか親しい人間ぐらいしか嗜める者もいないだろう。
「歴代いち字の下手くそな火影さまなんて、格好つかないぞ」
「ちゃんと字の練習するってば!」
だから先生、教えてくれな。
ナルトは手で隠した口元を寄せて、こっそりとカカシに耳打ちした。
ぺらりとカカシは紙をめくる。もう暗記するほど目を通した内容だ。読むとはなしに文字を目で追う。いまやカカシは本の世界に没入できていなかった。連なる記号を視界におさめな
がらも、気もそぞろに意識は浮遊する。
『本当に愛してる?アナタが言ったのだ。その理由を求めている。他ならぬアナタが。だから、私はその証拠を彼に差し出さねばならなかった。暗くなってからなんどもなんども身を交
し合った部屋の中、ベッドの上で、私は全ての衣服を脱ぎ去り体を開く。さあ早く、私の所へ、』
それこそ飽きるほど読んだはずの文章が、これをナルトが自来也の言葉を聞いて紙に書き写したのかもしれないと思うと、途端に腹の奥底がざわつきだす。
ナルトの拙い字が、自来也の語るままに書き連ねられ、女と男の欲望の駆け引きを描きだし、エロティックな世界を形成していく。
ナルトのあの不器用の手が、愛を囮に体を捧げ、身を尽くした欲望の夜をそうとは知らずに表現していく。あの手が。
男と女の欲望に濡れた一場面を読みながら、カカシは次第にナルトの手が自分の欲望を直に煽っているように錯覚し始めた。このエロスにまみれた文章は、一度ナルトの手を通ったの
だ。そう思うと、カカシ自身もムクムクとひとりでに兆しだし、紙の端を握る手指がこわばった。
「んっ……」
ミミズのようにのたくるナルトの字。幼い彼の筆跡を、カカシはそれこそ何度だって見たことがある。目の前に印字された整った字が、カカシの混濁する意識のなかでしだいに形を歪
めていった。それはナルトの字だった。ナルトが書いた文字だった。
震える手がページを留めきれず、ページを遡る。
『意外に大きいのね、アナタのその裸体をなんど私は夢に見たことでしょう。あぁ、やっとアナタに触れられる』
文字はカカシの興奮に絡みつき、本の世界は現実の世界と混同する。ナルトは筆を止め、文机の向こうからジッとカカシを見ている。その視線が、カカシの露わとなった欲望に絡みつ
いていた。
「先生のってば、意外に大きいんだな」
そう屈託なく笑い、再び筆を滑らせていく。汚い字が、カカシの育った肉欲を指して、『大きい』と書きつけられる。
「ふッ、」
カカシは堪らず息を吐き、妄想のなかの自分に重ねるように下穿きを寛げた。天を仰いだ性器は肥大し、触れられることを待ちわびている。カカシはそっと、自分の手を置いた。
『無理そんなの……、それじゃ私の』
「無理だよせんせい、そんなの……、それじゃオレの手には余っちまう」
墨で汚れた指先が、こわごわとカカシの肉を握る。投げ出された筆は転がり、原稿は机から投げ出され、ナルトは妄想の目の前にいる。
「大丈夫。できるよ」
カカシは優しく諭し、しかしナルトが手を放すのを決して許さなかった。
「そう、そのまま……、ゆっくりと、ね?」
二年と半年の月日を経て、大きくなったはずの手。だがその手は大人の手というにはあまりにも柔らかい肉に包まれている。成長したといっても、まだ子どもなのだ。
この子どもに、自分はなにをしているのだろう。なにをしようとしているのか。妄想で汚して、さりとて現実では彼の傷だらけの手を握ってやることもできない。
……いや、ナルトの手が傷つくのを、カカシは容認してやることしかできない。中忍試験のとき、ナルトをエビスに託したのは自分だった。ナルトには、細やかなチャクラコントロー
ルが必要だった。どんなにその身に宿すチャクラが強大でも、コントロールできなければ意味がない。そう考えて。だが、エビスとの修業中に邂逅を果たした自来也は、一瞬でナルトの
特性を見抜いた。繊細なチャクラコントロールよりも、量を出すすべを身に着けるべきだと。
そして自来也との修業によって得た力で、ナルトは友を、仲間を、木の葉を守ったのだ。
結局、カカシが術を託したサスケは復讐心に取りつかれて里抜けし、無力に泣くしかなかったサクラは自分の意志で三忍である綱手に弟子入りした。暁に狙われたナルトはカカシの庇
護のもとにおられず、自来也とともに里を出た。なんと不甲斐ない担当上忍であったことだろう。
だからこそ、空白の二年半でカカシは己の技を磨き、そしてまたナルトのことを考えた。師として、ナルトの特性に見合った修業方法を考えてやれなかった。ナルトが里に帰ってきた
ら今度こそ、ナルトを正しく導いてやりたいと願って。身のうちに重く沈み込んだ、悔しさややるせなさを直視しないようにして。そうして編み出した修業方法は、ナルトの無尽蔵なチ
ャクラがあってこそ、ナルトに諦めないど根性があるからこそできるものだった。ナルトにしかできない。ナルトでもくじけてしまうかもしれない。それでも、ナルトなら。
そうやってナルトの手に託しながら、その一方でカカシは不安だった。自分の示した先が、果たしてナルトのためになるのだろうかと。
みなに認められたくて、友を救いたくて、仲間を守りたくて力を求めるナルト。
カカシはそのナルトのために、ナルトにしかできないやり方を教えてやったけれど、それは彼をいばらの道に付き進めさせる一押しになってしまったのではないか。
九尾の回復力で傷ひとつない手。綺麗な手。だがその手が血に塗れていたのを、なかったことにはできない。ナルトの痛みを、カカシは無視することはできなかった。それなのに、い
ままた彼の手を傷だらけにしようとする。
ナルトが望むから? 里がナルトの力を必要とするから? カカシ自身がナルトに師の面影を見るから? 自分の思いすらもナルトの手に委ねて、彼を険しい道に進ませようとする。
それが師のすることなのか。カカシは何度も自問した。
『物々交換と同じだ、それでも君は迷うんだね』
「物々交換と同じだってばよ。それでも先生は、迷う?」
「えっ」
ナルトは爪先でカカシの敏感な入口を弾いた。その爪は墨が入り込んで黒く汚れている。こらえ性もなく幹を濡らすカカシのものと、ナルトの爪のあいだに入り込んだ黒が混ざり合う
。
「先生がオレに道を指し示してくれるから、そのお礼だってばよ。それじゃあ、嫌か?」
「そんな、ことっ、おまえが体で支払う必要は、ないだろ……っ」
悪戯な手のひらに強く圧迫されて、カカシの肉はどんどん膨らんでいく。それでも、嫌だと思った。ナルトの夢を叶えるために、自分の存在がその一助になるのなら、今日まで生き延
びた自分の生にも意味があったのだと思える。ナルトこそオレの存在理由だ。それなのに、ナルトはカカシの浅ましい肉欲の捌け口になることが礼だと言う。
「そんなのっ、いやだよ、ナルト……!」
「どうして?」
どうして? なんでだって? そんなの、礼儀でこんなことをしてほしくないからだ。それじゃカカシには足りないのだ。ざわつく腹の奥底、腹立たしさ、悔しさ、やるせなさを押し
込んだ。その腹腔に満ち満ちた飢餓感は、気が狂うほどお前を求めている。
「オレはっ、おまえのことが、」
「本当に愛している?」
ナルトの悪い手はカカシの精を搾り取ろうと動く。
カカシは、ナルトの黒く汚れた白い幼い手に、とうとう自分の欲望を吐き出した。
「――っア、」
ハッとして見れば、見慣れた自分の手が白濁に汚れていた。墨で指先を汚したナルトの手はどこにもない。ゼイゼイとうるさく喘ぐ自分の呼吸が煩わしい。なんという白昼夢……いや
妄想か。よりにもよって、ナルトを。カカシは自嘲する。そのとき、
ピンポーンと高らかに鳴る。インターフォンの呼び出し音に、カカシは火照り高ぶったばかりの体をびくつかせた。まさかうちではあるまいと無意識に息を潜めて気配を探る。扉の向
こうに、よく知った明るく温かくやたら賑やかなチャクラを感じて、カカシの心臓は破れんばかりに速く打った。最悪だ。なんでいまこのときを狙い撃つようなタイミングでお前は来る
のか。
ピンポーン。もういちど。このまま居留守を使ってしまおうか。一瞬よぎった考えに、すぐ首を振る。あの子に、不正直なことはできない。なによりあの子に。
カカシは意を決すると手を清め手早く身支度を整えた。いつものカカシ先生の顔をして扉を開ける。そこには、読み取ったチャクラの通り、明るくて温かく賑やかなナルトが立ってい
た。
「カカシ先生遅いってばよ!」
対面して早々にぶつけられる文句に、カカシもマスクの下でわざとらしいため息を吐いた。
「いきなり来るからびっくりしただろ。なにか用なのか?」
この日はカカシも朝の早いうちに任務が終了し、ナルトは任務が休みだったはずだ。だからといって前もって約束をしていたわけではない。突然の訪問だった。
ナルトはカカシを見上げてニコリと笑う。二年半の修業のあいだに、背も伸びて体つきも成長したが、いまだにその頰の丸みはあどけなく、笑った顔もカカシの記憶にあるまま屈託な
い。
「字の練習! この前言ったろ? 先生教えてくれってば」
ナルトが、昔のままに幼く純粋な敬慕の情を隠しもせずにねだる。ナルトが、カカシに、字を教えてくれと。……字を。その指先に紡がれるしるしを、カカシに習いたいと。
途端に、体中の血が沸騰した。特に顔のほてりは酷く、耳までやたら熱い。
先ほどまで、ナルトが自来也の原稿を起こしている姿に性的興奮を覚えていたのだ。しかも射精までしてしまった。その事実を棚に上げても、ナルトに字を、カカシが教えるというの
は、自来也のできなかった指導を自分がするということで、嬉しいものである。だがやはり戸惑いと罪悪感もあった。だからこそ混乱もしていた。頭のなかはしっちゃかめっちゃかな状
態なのに、体だけは明け透けに舞い上がり、カカシはそれを恥ずかしいとも思った。
「それは……ちょっと恥ずかしいかな」
忍は裏の裏まで読めだなんて言っておいて、バカ正直に本音を言ってしまったのも、胸中の動揺ゆえだ。だがカカシが素直にそう述べたとて、ナルトは意味が分からないだろう。
「なんで?」
字を教えることの、なにが恥ずかしいのか。ナルトの顔にはそう書いてある。そのもっともな疑問に、カカシは答える言葉を持たなかった。
「……嫌なら帰るってば。イルカ先生に教えてもらうし」
分からないなりに、カカシの戸惑いを鋭く察して、いたたまれなさに共感してしまったようだ。だからこの子の前にいるときはうんと気をつけなくてはいけないのに。
「別に嫌じゃないよ。それにイルカ先生はアカデミーの授業があるから忙しいデショ。オレが教えてあげるから入って」
「でも……」
素直にカカシを慕って見せてくれた笑顔が、いまは曇ってしまっている。この子に、うずまきナルトに気を使わせるものじゃない。この子の拒絶や孤独を察する能力は異常だ。だから
こそ、カカシは内心で大いに慌て、舌を打つ。
「嫌じゃないって言ってるだろ。お前はオレの言うことが信じられないのか?」
手首を掴んで強引に部屋へ招き入れる。卑怯な言い方だと分かって言った。
ナルトは窺うようにカカシを見上げる。カカシは腰を落として、視線をナルトに合わせてやった。努めて優しく、穏やかに言葉を発する。
「いらっしゃい。……よく来たね」
両手でぎゅっとナルトの綺麗な手を握りこんでやれば、やっと安心したのか、その手はじわじわと熱を上げていく。
「……おう。いらっしゃいましたってばよ」
照れてはにかむこの子の顔を見て、どうしようもなく胸が締め付けられる。
「あのさ、カカシ先生が歴代いちの字の汚い火影じゃ恰好わりいって言っただろ。あれさ、オレってばちょっと嬉しかったんだ」
「字のいちばん汚い火影が?」
ナルトの背後からその手元を覗き見て、カカシは眉をしかめた。そんなものを喜んでどうする。もっと危機感をもって練習してくれないと困るのだ。現状を見る限り。
「そうじゃなくて! カカシ先生が、オレが火影になるって疑わずに思ってくれてるのがさ」
それが嬉しいのだと。ナルトはニコニコしながら言う。相変わらずその手はおぼつかず、読むに堪えない曲線が描かれている。
「大丈夫。お前ならなれるよ。オレは信じてる」
むしろ、信じてやることしかできない。どんなにその道が険しくても、どんなにナルトが傷つこうとも、カカシは信じて、その先を指差し、その背を見守ってやることしか。
それなのに、ナルトはそれを嬉しいと言う。まるで人生の宝物を見つけたように顔を綻ばせて。
「オレが火影になってさ、そしたらみんなに言ってやるからな。オレの字はカカシ先生が教えてくれたんだって。忍として大事なこと、いっぱいカカシ先生に教えてもらったんだって。
そしたらみんな、カカシ先生を先生にしたいって思っちまうかもな」
先生モテモテだな。
あどけなく描かれる未来の話。ナルトの夢がカカシの夢なのだ。ナルトの夢を叶えることが、カカシの。
「オレにはできの悪い生徒ひとりで手いっぱいだよ」
後ろからその手を掴む。傷ひとつない滑らかな手は、カカシの無骨な傷だらけの手に包まれる。そのままゆっくりと引いていけば、筆跡は綺麗な曲線を描いた。
だがこのときのナルトとカカシは知らなかったのだ。カカシが六代目火影に就任するとともにはじまった情報化の波は、ナルトが七代目に就くころにはすっかり定着し、書類いちまい
書くのにもパソコンを使うようになったことを。重要書類の署名こそ従来通りの押印によるが、手書きでしたためるようなことはめったになくなってしまった。かくして、ナルトの歴代
いち字の下手な火影という不名誉は回避され、実のところタイピングの速さや正確さでカカシを凌ぐのはナルトの方なのだった。
2017/12/20